この記事の要点
- ✓ 更年期の肌荒れはエストロゲンの減少によるバリア機能低下・皮脂バランスの乱れが原因
- ✓ 乾燥・赤み・ニキビ・ブツブツなど症状ごとに体の中で起きていることが異なる
- ✓ スキンケアだけでは改善しにくい場合、体の内側からの漢方アプローチが選択肢に
- ✓ 漢方では体質タイプに合わせて肌荒れが起きにくい土台づくりを目指す
「急に肌が荒れるようになった」
「スキンケアを何度変えても繰り返す」
「皮膚科に行っても良くならない」
――40代後半から50代にかけて、こうした肌トラブルに悩む方は少なくありません。

更年期の肌荒れは、スキンケアだけでは対処しきれないことがあります。その背景には、女性ホルモンの変化だけでなく、自律神経や内臓のバランスの乱れが深く関わっています。この記事では、更年期に肌荒れが起きる原因を整理し、症状別の特徴、そして漢方から見た体質タイプ別のアプローチを解説します。
この記事の内容
- ▸ 更年期に肌荒れが起きやすい理由
- ▸ 更年期の肌荒れ:症状別の特徴
- ▸ スキンケアを変えても改善しない理由
- ▸ 漢方から見た更年期肌荒れの体質タイプ
- ▸ 漢方を始めてからの変化の目安
- ▸ よくある質問・まとめ
更年期に肌荒れが起きやすい理由
更年期の肌荒れは、「年齢のせい」のひと言では片づけられません。女性ホルモンの変化を起点に、体の中でいくつもの変化が同時に起きています。ここでは、肌荒れにつながる主な原因を整理します。
エストロゲン減少によるバリア機能低下
エストロゲンには、肌の潤いやハリを保つコラーゲンの生成を助ける働きがあります。45歳前後から閉経にかけて分泌量が急激に減少すると、肌のバリア機能が低下し、外部の刺激に敏感になります。皮脂バランスも乱れ、乾燥やかゆみが出やすい状態に変わります。
自律神経の乱れによる赤み・ほてり
ホルモンの急激な変動は自律神経にも影響を及ぼします。血管が拡張しやすくなることで、顔の赤みやほてりが出やすくなります。ホットフラッシュと同時に肌荒れが現れる方も少なくありません。
ホルモン(腎)の乱れが肝臓・胃腸にも影響
漢方では、ホルモンバランスを司る「腎(じん)」の衰えが、肝臓や胃腸の働きにも波及すると考えます。胃腸の機能が落ちれば栄養の吸収が悪くなり、肝の巡りが滞れば老廃物が肌に出やすくなります。
「内臓が良くなれば肌の調子も良くなる」
漢方には「肌は内臓の鏡」という考え方があります。体の内側の状態が整えば、肌も自然と変わっていきます。更年期の肌荒れは、体全体のバランスの乱れが表面に現れたサインと捉えることができます。
薬剤師より
「急に肌が荒れ始めた」と相談に来られる方の多くは、最初はスキンケアを変えたり皮膚科を受診されています。それでも繰り返す場合、体の内側――ホルモンバランスや胃腸の状態――に原因があることが少なくありません。漢方では「内臓が良くなれば肌の調子も良くなる。体は繋がっている」と考えます。
更年期の肌荒れ:症状別の特徴
更年期に起こりやすい肌荒れには、いくつかのタイプがあります。同じ「肌荒れ」でも、赤みが中心の方もいれば、乾燥やブツブツが主な方もいます。症状によって体の中で起きていることは異なり、漢方でのアプローチも変わってきます。
乾燥・かさつき
顔全体がつっぱり、粉をふいたようになる方です。保湿をしっかりしても改善しにくく、季節を問わず乾燥に悩まされるケースがあります。エストロゲンの減少によって肌の水分保持力が低下していることが背景にあります。
赤み・ほてりと同時に出る肌荒れ
顔がカーッと熱くなり、頬や鼻まわりに赤みが出やすいタイプです。ホットフラッシュと同時に現れることも多く、自律神経の乱れによる血管の拡張が関係しています。
ニキビ・吹き出物(あご・フェイスライン)
あごや口まわり、フェイスラインに繰り返しできる大人ニキビです。思春期とは異なり、ホルモンバランスの乱れや皮脂分泌の質の変化が大きく影響しています。
ブツブツ・ザラザラ感
首すじやフェイスラインにぽつぽつとした湿疹が出る方です。かゆみを伴うケースも多く、掻いてしまうことで悪化しやすいのが特徴です。
シミ・くすみ
更年期が近づくとシミの相談が多くなります。ターンオーバーが遅くなることでメラニンが排出されにくくなり、シミやくすみが目立ちやすくなります。シワ・たるみ、日光過敏症が出やすくなる方もいらっしゃいます。
スキンケアを変えても改善しない理由
「敏感肌用に切り替えたけれど変わらない」「皮膚科でもらった薬をやめるとまた繰り返す」――天心堂薬局にも、こうしたお声が数多く寄せられています。
皮膚科に行っても治らない方はとても多い
皮膚科で処方される外用薬は、今出ている症状を抑えるためのものです。一時的に良くなっても、体の内側のバランスが乱れたままでは、薬をやめると再び肌荒れが繰り返されることがあります。スキンケアを変えても同様で、肌の表面だけにアプローチしている限り、根本的な改善は難しいことがあります。
体の内側のバランスの乱れが根本原因
更年期の肌荒れの多くは、ホルモンバランスの変化を起点とした体の内側の乱れが原因です。血のめぐりが悪くなったり、水分代謝が落ちたり、胃腸の機能が低下したりすることで、肌に必要な栄養や潤いが届きにくくなっています。外側のケアだけでなく、内側から整えるアプローチが必要になる理由はここにあります。
食事も肌荒れに影響する
香辛料・チョコレート・ナッツの食べ過ぎは胃腸に負担をかけ、結果として肌荒れにつながることがあります。また、冷たい飲み物や体を冷やす食べ物も、血行を悪くし肌のコンディションを下げる要因になります。漢方では、食事も体質を整える大切な要素として重視しています。
薬剤師より
「皮膚科に行っても治らない、スキンケアを変えても変わらないという方はとても多い」――これは天心堂薬局でも日々実感していることです。肌荒れの原因が体の内側にある場合、外からのケアだけでは限界があります。まずは体質を見直すことで、新しい改善の糸口が見えてくるかもしれません。
漢方から見た更年期肌荒れの体質タイプ
漢方では、同じ「更年期の肌荒れ」でも、体質によって原因の捉え方やアプローチが異なります。ここでは代表的な4つの体質タイプをご紹介します。
血虚(けっきょ)タイプ ― 乾燥・くすみ・シミ
血(けつ)が不足し、肌に十分な栄養や潤いが届きにくくなっている状態です。肌のくすみやシミが目立ちやすく、爪が割れやすい、髪がパサつくなどの傾向もあります。このタイプには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)などが向いているとされています。
陰虚(いんきょ)タイプ ― 赤み・ほてり・口の渇き
体内の潤いが不足し、余分な熱がこもりやすくなっている状態です。顔の赤みやほてり、のぼせ、口の渇きを感じやすい方に多く見られます。六味丸(ろくみがん)や温清飲(うんせいいん)などが向いているとされています。
気滞(きたい)タイプ ― ストレス・生理前に悪化・ニキビ
気(エネルギー)の流れが滞りやすく、ストレスや緊張で症状が悪化しやすい状態です。生理前に肌荒れがひどくなる、イライラしやすい方に多く見られます。加味逍遙散(かみしょうようさん)などが向いているとされています。
湿熱(しつねつ)タイプ ― ブツブツ・じゅくじゅく・皮脂多い
体内に余分な水分と熱がこもっている状態です。ブツブツした湿疹がじゅくじゅくしやすく、皮脂が多い方に見られます。黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などが向いているとされています。
ご自身がどの体質タイプに当てはまるかは、症状だけでなく、生活習慣や体全体の状態を含めて総合的に判断する必要があります。天心堂薬局では、おひとりおひとりの体質を丁寧にお伺いしたうえで、最適な漢方をご提案しています。

あなたの体質タイプ、薬剤師に聞いてみませんか?
天心堂薬局では、漢方相談歴60年以上の薬剤師がご相談を承っています。
初回のご相談は無料です。
返信は営業日1〜2日以内|福岡・天心堂薬局(大名)
漢方を始めてからの変化の目安
「漢方を始めたらどのくらいで変わりますか?」――多くの方がいちばん気になるポイントです。ここでは、天心堂薬局でのご相談の中で見えてきた変化の目安をお伝えします。
2〜3ヶ月で変化を感じる方が多い
個人差はありますが、漢方を始めて2〜3ヶ月で肌の状態に変化を感じる方が多くいらっしゃいます。早い方では2週間ほどで「肌の手触りが変わった」と感じることもあります。
肌より先に体調が変わることもある
肌荒れの改善より先に、胃腸の調子が良くなった、睡眠が深くなった、気分が安定してきたという変化が現れることがあります。これは漢方が体全体のバランスを整えていく過程で起きるもので、体は繋がっているからこそ、まず内側から変わり始めるのです。更年期の肌荒れとホットフラッシュ・不眠・イライラが同時に出る方は多いですが、漢方ではこうした複数の症状にまとめて対応できるのが大きな強みです。
良くなっても続けることが大切
肌荒れが収まったからといってすぐにやめてしまうと、再び体質が乱れて症状が戻ることがあります。漢方は体質を根本から整えていくものですので、改善を感じた後も、しばらくは継続されることをおすすめしています。
生活習慣も並行して整える
漢方の効果を最大限に引き出すためには、食事・睡眠・運動などの生活習慣を整えることも大切です。香辛料や刺激物を控える、体を冷やさない、質の良い睡眠をとるなど、日々のちょっとした心がけが漢方の力を後押しします。
薬剤師より
漢方を始めて最初に変化が出やすいのは、シミや乾燥の改善です。乾燥が落ち着くとシワにもなりづらくなります。また、長くハトムギを飲み続けているお客様で、すごく肌が綺麗な方もいらっしゃいます。体質を整えることは、肌の調子だけでなく、これからの健康全体にとっても大切なことです。
よくある質問・まとめ
よくあるご相談
よくあるご相談 ①
「スキンケアを何度変えても肌荒れが繰り返す。更年期に入ってから急に肌が乾燥してシミも増えてきた」
→ このようなご相談では、体内の潤い不足(血虚)や代謝の低下が見られることが多く、血を補い巡りを整える漢方をご提案しています。外側のケアが効きにくいと感じたら、体の内側に目を向けるタイミングかもしれません。
よくあるご相談 ②
「ホットフラッシュと肌荒れが同時に出て、顔が赤くなったり乾燥したりを繰り返す。不眠やイライラもあって辛い」
→ 更年期の肌荒れとホットフラッシュ・不眠・イライラが同時に出る方はよくいらっしゃいます。漢方ではこうした複数の症状にまとめて対応できるため、肌だけでなく体全体の調子を整えるご提案をしています。
よくあるご相談 ③
「皮膚科に行っても治らない。加齢のせいと言われたが、何とかしたい」
→ 加齢によるトラブルには、漢方では腎に効くものをご提案することがあります。ホルモンの乱れ(腎)が肝臓・胃腸にも影響し、それが肌に出ているケースは少なくありません。体質に合った漢方で、内側から整えていくことが改善への近道です。
よくある質問
Q. 初めての相談でも大丈夫ですか?
もちろんです。初めての方でも安心してご相談いただけるよう、丁寧にヒアリングいたします。漢方についての基本的なことからご説明しますので、お気軽にお問い合わせください。
Q. 漢方はどのくらいで効果が出ますか?
個人差がありますが、早い方で2週間、多くの方が1〜3ヶ月で何らかの変化を感じられます。体質改善には時間がかかることもありますので、継続的な服用をおすすめしています。
Q. 全国どこからでも相談できますか?
はい。LINEで気軽にご相談いただけます。全国対応で、漢方はご自宅へ郵送しています。まずはお気軽にメッセージをお送りください。
まとめ
この記事のポイント
- 更年期の肌荒れは、エストロゲンの減少を起点にバリア機能低下・皮脂バランスの乱れ・自律神経の乱れが複合的に起こる
- 乾燥・赤み・ニキビ・ブツブツ・シミなど症状によって体の中で起きていることが異なる
- スキンケアや皮膚科の治療だけでは改善しにくい場合、体の内側のバランスの乱れが根本原因の可能性がある
- 漢方では血虚・陰虚・気滞・湿熱など体質タイプ別にアプローチし、肌荒れが起きにくい体づくりを目指す
- 2〜3ヶ月で変化を感じる方が多く、生活習慣の改善と合わせて続けることが大切
外側からのスキンケアを続けても繰り返す肌荒れには、内側からのアプローチを取り入れてみることも選択肢のひとつです。漢方は、おひとりおひとりの体質に合わせてお作りできるため、「自分に合った方法」を見つけやすいのが特長です。
天心堂薬局は1950年創業の漢方専門薬局です。女性特有の悩みや更年期症状に関する個別相談を長年担当しています。

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※この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスを提供するものではありません。具体的な症状や治療については、専門家にご相談ください。
※効果には個人差があります。