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なつめは女性の味方|うれしい7つの効能を
75年の漢方薬局が解説【2026年版】

「最近、生理周期が乱れがち」「冷えが気になる」「疲れやすくて朝が起きられない」「肌のくすみ・髪のパサつきが気になる」——
女性の体は、月経・妊娠・出産・更年期と、ライフステージのなかで繊細に変化していきます。ホルモンバランスや「血」の状態は、私たちが思っている以上に、心と体の調子に影響しているものです。

そんな女性の体に、古くから寄り添ってきた薬膳素材がなつめです。中国には「一日三粒のなつめを食べれば、老いを忘れる」ということわざがあるほど、長く女性に親しまれてきました。

天心堂薬局は、福岡市中央区大名で1950年から続く漢方専門薬局全国実力薬局100選(子宝・不妊漢方部門)にも認定されており、漢方相談歴60年以上の薬剤師が、女性特有のお悩みのご相談を長年担当してきました。この記事では、なつめが「女性の味方」と言われる7つの理由を、漢方薬剤師の視点でわかりやすくお伝えします。

なつめの画像

30秒でわかる結論

  • 🌸 なつめは古くから「女性の味方」と呼ばれてきた、薬膳の代表素材です
  • 🩸 漢方では「気を補う」「血を補う」「心を落ち着かせる」働きで知られています
  • ✨ 月経まわりの不調・冷え・肌や髪のお悩み・心のバランスなど、女性特有の悩みに寄り添う7つの効能があります
  • 🍂 1日3〜5個を目安に。中に種が1つあるので果肉を味わいます。お茶・そのまま・お米と一緒になど、無理なく続けられます
  • 📱 「自分の体質に合うかな?」と思ったら、LINEで気軽にご相談ください

なつめが「女性の味方」と言われる7つの効能(一覧)

まずは、なつめが女性にうれしいとされる7つの効能を、ぎゅっと一覧でご紹介します。

#効能こんな方に
気を補う(補気)疲れやすい・元気が出ない・食欲にむら
血を補う(補血)月経のお悩み・顔色がさえない・貧血傾向
心を落ち着かせる(安神)不眠・イライラ・落ち込みやすい
肌・髪の調子を支える乾燥・パサつき・くすみが気になる
冷えを和らげる手足が冷たい・冷えのぼせ
腸内環境を整えるお通じが気になる・お腹のハリ
自然な甘さで間食の味方に甘いものをやめられない・罪悪感のある間食
なつめの3つの中心的働き なつめ(大棗)が漢方で持つとされる「補気・補血・安神」の3つの中心的働きを示す図 なつめの3つの中心的働き 五性:温/帰経:脾・胃/分類:補気薬 なつめ (大棗・たいそう) 補気 気を補う ・疲れやすい・元気が出ない 補血 血を補う ・月経のお悩み・貧血傾向 安神 心を落ち着かせる ・不眠・イライラ・落ち込み

図1:なつめの3つの中心的働き(補気・補血・安神)

それぞれを、漢方薬局の視点で順にお話ししていきますね。

① 気を補う(補気)|疲れやすい毎日にうれしい働き

中医学では、なつめは「補気薬」として分類される生薬です。「気(き)」とは、漢方では生命エネルギーのようなもの。気が不足する「気虚(ききょ)」状態になると、こんなサインが出やすくなります:

  • 朝起きるのがつらい
  • 午後になると体力が落ちる
  • 風邪をひきやすい・治りにくい
  • 食欲にむらがある
  • 声が小さい・話すのもおっくう

仕事・家事・育児に忙しい現代女性は、「気」を消耗しがち。なつめは胃腸(脾胃)の働きを支え、気を補うとされ、虚弱体質の方や食欲が落ちている方にもよく取り入れられてきました。

漢方薬の世界では「大棗(たいそう)」という生薬として、葛根湯小建中湯甘麦大棗湯など、たくさんの漢方薬に配合されてきました。

② 血を補う(補血)|月経や貧血傾向にうれしい働き

漢方の世界では、「血(けつ)」は単なる血液ではなく、体を巡って肌・髪・粘膜を潤し、心にも栄養を届ける大切なものとされます。

女性は月経・妊娠・出産・授乳で、自然と「血」を消耗しやすい体質。「血虚(けっきょ)」と呼ばれる血の不足状態になると、こんなサインが現れやすくなります:

  • 顔色がさえない・くすんで見える
  • 立ちくらみ・めまい
  • 月経量が少ない・周期が乱れる
  • 動悸を感じる
  • 眠りが浅い・夢が多い
  • 髪のパサつき・抜け毛

なつめは「気を補う」働きが主とされる一方で、「血を補う(補血・養血)」働きも併せ持つことから、「気と血の両方を補う(補気養血)」素材として古くから親しまれてきました。

気虚」と「血虚」は組み合わさることが多く、なつめが両方にアプローチできる素材であることは、女性の体にとって特に嬉しい特徴です。天心堂薬局でも、「生理前後の不調」「疲れやすさ」「顔色のくすみ」でご相談にいらっしゃる方に、なつめを薬膳のなかでご紹介することがよくあります。

③ 心を落ち着かせる(安神)|不眠・イライラにうれしい働き

漢方には「安神(あんじん)」という言葉があります。精神を落ち着かせ、心を安らげる働きのこと。なつめは古くから、こうした心の不調にも使われてきました。

ホルモンバランスの変動や、日々のストレスで、こんな状態になることはありませんか?

  • 夜、なかなか寝つけない
  • 朝起きても疲れが取れない
  • 些細なことでイライラする
  • 理由がないのに涙が出る
  • 不安が漠然と続く

漢方には甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)という、精神を安らげる伝統的な漢方薬があります。これは、なつめ(大棗)・小麦(しょうばく)・甘草の3つの生薬で構成されていて、「理由のない悲しさ・落ち込み」に古くから用いられてきました。なつめは、心と体の両方に寄り添う素材でもあるのです。

④ 肌・髪の調子を支える|美容にうれしい働き

漢方の視点では、「血」は肌や髪に栄養を届ける働きがあるとされます。つまり、「血」が充実していることは、肌や髪の調子を支える土台になります。

「血虚」の状態が続くと、こんなサインが出やすくなります:

  • 肌が乾燥しがち、くすみがち
  • 唇の色がうすい
  • 髪のツヤがなくなる、パサつく
  • 抜け毛が増える
  • 爪が割れやすい

なつめが「血を補う」素材であることから、結果として肌や髪の調子を内側から支えることに繋がります。「外からのスキンケアだけでは物足りない…」と感じる方にとって、内側から整えるという視点を取り入れる入り口になります。

天心堂薬局でも、「肌のくすみが気になる」「髪のパサつきが続く」というお悩みの方に、薬膳のなかでなつめをご紹介することがあります。

⑤ 冷えを和らげる|手足の冷たさにうれしい働き

手足がいつも冷たい」「夏でも冷房がつらい」「冷えのぼせがある」——
冷えは女性の多くが抱える、根深いお悩みです。

漢方の世界では、なつめは「温性(おんせい)」といって、体をやさしく温める働きがあるとされます。激しく温めるのではなく、じんわりと内側から支える温め方が特徴です。

特に「血虚+気虚タイプの冷え」(疲れやすく、血色も悪く、手足が冷たい方)に寄り添いやすい素材といえます。

冷えに使うときのコツ

  • 温かいなつめ茶として飲む
  • 生姜・桂皮(シナモン)と組み合わせるとさらに温め効果アップ
  • 朝食〜お昼までに取り入れる(1日の活動とともに代謝を支える)
  • 氷を入れた冷たい飲み物にはしない(温める意味が薄れます)

⑥ 腸内環境を整える|お通じにうれしい働き

なつめには食物繊維が豊富に含まれており、腸の動きをやさしくサポートします。

成分期待される働き
食物繊維(水溶性・不溶性両方)腸の動きをサポート
カリウム体内の水分バランス
サイクリックAMP(cAMP)細胞内の情報伝達(セカンドメッセンジャー)

お通じが2〜3日に1回」「お腹がよく張る」「便秘とお腹のハリのループから抜け出したい」——そんなお悩みを持つ方には、なつめを毎日3〜5個、お茶やおやつとして取り入れることで、少しずつ変化を感じられる方もいらっしゃいます。

ただし、極端な便秘には漢方の専門的な対応が必要なこともあるので、長期に続く場合はご相談ください。

⑦ 自然な甘さで「間食の味方」に|罪悪感のないおやつ

意外と見落としがちなのが、「甘いものへの欲求」にやさしく寄り添ってくれる側面です。

仕事の合間にチョコが手放せない」「疲れると砂糖が欲しくなる」「でも食べた後に罪悪感」——こんなループ、心当たりはありませんか?

なつめは:

  • 自然な甘み(精製糖ではない)
  • 食物繊維・ミネラルを含む
  • 少量で満足感(ぎゅっと噛みごたえあり)
  • 持ち歩きやすい(乾燥なつめならカバンに入る)

毎日のおやつをすべてなつめに変える必要はありませんが、「チョコ3粒のうち、1粒をなつめに置き換えてみる」といったゆるい取り入れ方からでも、間食との付き合い方が変わってきます。

ただし糖質には注意

なつめも糖質を含む素材です。血糖値が気になる方・糖尿病の方は、量を控えめにする・医師にご相談いただくのが安心です。

体質チェック|あなたになつめは合いそう?

7つの効能をお話ししてきましたが、漢方の世界では「みんなに同じものが効く」というよりは、「その人の体質に合った素材を選ぶ」ことを大切にします。

こんな方にはなつめが向きやすい

  • 顔色がさえない、くすんで見える
  • 疲れやすい、朝起きるのがつらい
  • 手足が冷えやすい
  • 月経量が少なめ、周期が乱れることがある
  • 眠りが浅く、夢が多い
  • 肌や髪の乾燥が気になる
  • お通じが気になる

→ 3つ以上当てはまる方は、なつめの「気を補う」「血を補う」働きが、体質に合いやすい傾向があります。

こんな方は少し注意

  • 暑がりで、いつも汗をかきやすい
  • のぼせやほてりが強い
  • 口の乾きや口内炎ができやすい
  • 便秘+お腹のハリが強い
  • 体が重だるい感じが続く

→ こうした「こもった熱」や「湿気の停滞」のサインがある方は、少量から始めるか、菊花など熱を冷ます素材と組み合わせるのがおすすめです。

自分の体質がわからないとき

「自分はどっち?」と迷われたら、お気軽にご相談ください。漢方薬剤師がお話を伺いながら、ご一緒に体質を整理いたします。

    

漢方のイメージ

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「血虚かも?」「冷えのタイプは?」——お話を伺いながら、ご一緒に整理いたします。全国どこからでも、ご自宅から気軽にご相談いただけます。

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女性のなつめの食べ方|1日何個?おすすめの取り入れ方

「7つの効能」を活かすには、続けやすい食べ方を見つけることが何より大切です。

🔍 食べる前に知っておきたい:なつめには「種」があります

なつめはサクランボやプラムと同じように、果実の中に細長い種が1つ入っているフルーツです。種は食べずに、果肉を味わうのが基本。市販の乾燥なつめは大きく2タイプあります:

タイプ特徴種の扱い
しっとり・やわらかタイプ ふっくら甘く、そのまま食べやすい(最近主流) 食べる時に出す(サクランボと同じ)
硬めの干しなつめ(大棗・薬膳用) 乾燥が強く保存性が高い、お茶や煮物向き 半分に裂いて種を取る、または煮出してから取る

「初めて買う方には、しっとりタイプ」がおすすめです。種を気にせず食べたい方には、種を除いてスライスした「なつめチップス」もあります。

1日の目安:3〜5個程度

体格・体質推奨量
標準・血虚気味3〜5個
体力ある方5〜7個
胃腸が弱い・小柄な方2〜3個から
妊娠中の方食品としての通常量(数個)が目安

取り入れ方のおすすめ4つ

① そのまま(もっとも手軽)

しっとりタイプの乾燥なつめなら、サクランボのように果肉部分をかじって、中の種(細長い小石のようなもの)は出していただきます。朝食後や15時のおやつタイムに、1日3〜5個。ほんのり甘い自然な風味で、間食の代わりにも。

② なつめ茶として(温まりたい方に)

  1. 乾燥なつめ4〜6個を半分に裂いて種を取り除く(やわらかいタイプなら手で簡単に裂けます)
  2. 水500mlと一緒に鍋に入れ、10〜15分弱火で煮出す
  3. 温かいうちにお召し上がりください(煮出した果肉も一緒に食べられます)

冷えやすい方は、温かいまま飲むことをおすすめします。

③ お米と一緒に炊く(家族でシェアしやすい)

お米2合に対してなつめ4〜6個半分に裂いて種を取り除き、一緒に炊くだけ。ほんのり甘い薬膳おこわのような風味に。家族みんなで自然に摂れます。

④ クコの実と組み合わせる(美容にうれしい)

なつめ + クコの実は、薬膳の定番の組み合わせ。なつめは「気と血を補う」、クコの実は「血と肝腎を補う」働きがあり、お互いを補完し合う相性とされています。お茶やヨーグルトに入れて、毎日の習慣に。

クコの実の効能・食べ方について詳しくはこちら

注意したい人・気をつけたいこと

なつめは多くの女性が安心して取り入れられる食品ですが、いくつか気をつけたい点があります。

妊娠中の方

なつめは食品としての通常量(1日数個程度)であれば、過度に心配する必要はないと考えられています。漢方の世界でも、なつめが含まれる漢方薬は妊娠中に用いられることがあります。

ただし:

  • 大量摂取(1日10個以上を毎日)は控える
  • 体調・つわりの状況により合う合わないがある
  • ヨクイニン製剤など医薬品扱いのものは、必ず医師・薬剤師にご相談ください

授乳中の方

授乳中も、食品として通常量で取り入れる分には大きな問題はないと考えられています。

糖尿病・血糖値が気になる方

なつめは糖質を多く含む素材です。1日数個程度なら大きな問題はないことが多いですが、血糖コントロールが必要な方は、必ず主治医にご相談ください。

「実熱・湿熱タイプ」の方

体に熱がこもっている方(暑がり・口渇・便秘がち・体重だい等)は、量を控えめにし、菊花など熱を冷ます素材と組み合わせるとバランスが取りやすくなります。

薬を服用中の方

継続的にお薬を服用されている方は、新しく取り入れる前に医師・薬剤師にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

なつめは毎日食べても大丈夫ですか?

はい、1日3〜5個程度であれば、毎日食べていただいて問題ありません。むしろ、なつめは少量を毎日続けることで、じわじわと体に届く素材です。

どのくらいの期間で効果を感じますか?

体質・お悩みにより異なりますが、早い方は2〜3週間で、多くの方は1〜3か月続けるなかで体調の変化を感じられます。「すぐに効く」というよりは、続けるなかで支えてくれる素材とお考えいただくと、無理なく続けられます。

月経のお悩みに、なつめだけで対応できますか?

月経のお悩みは原因が複雑なことが多く、なつめだけで完全に対応するのは難しいこともあります。生活習慣全体の見直しや、必要に応じて漢方薬とのご相談など、多面的なアプローチが大切です。お気軽にご相談ください。

なつめは妊活中に食べても大丈夫?

食品としての通常量であれば問題ありません。漢方の世界でも、妊活中の方に親しまれてきた素材です。ただし、ヨクイニン製剤(医薬品)など他の薬膳製品を併用する場合は、ご相談ください。

更年期世代にもなつめはおすすめですか?

はい、おすすめです。「血虚」「気虚」は更年期世代にも多く見られる体質傾向で、なつめが寄り添いやすい状態です。ホットフラッシュなどホルモン変動による不調にも、心を落ち着かせる働きで支えてくれます。

なつめチップスや甘く加工された商品でも効果は同じ?

砂糖無添加の乾燥なつめを選ぶことをおすすめします。「なつめチップス」など加工品には、砂糖が加えられているものもあるので、原材料表示をご確認ください。

子どもに食べさせても大丈夫ですか?

1歳以上のお子さまであれば、量を少なめにして取り入れていただけます。種は必ず取り除いてください。乳幼児(1歳未満)には控えてください。

福岡で良質ななつめを買えるところはありますか?

天心堂薬局(福岡市中央区大名)では、漢方薬剤師の目で選んだなつめを店頭にてご紹介しています。クコの実とあわせて取り入れることもおすすめで、詳しくは「クコの実(枸杞子)は漢方薬?目の疲れ・効能・食べ方を薬剤師が解説」もご覧ください。

まとめ|なつめは、女性の心と体に寄り添う「うれしい味方」

なつめは、3000年以上の歴史を持つ薬膳の代表素材。気を補い・血を補い・心を落ち着かせるという3つの大きな働きを基盤に、女性のさまざまなお悩みに寄り添ってきました。

7つの効能を改めて振り返ると

  1. 気を補う(疲労感・元気)
  2. 血を補う(月経・貧血傾向)
  3. 心を落ち着かせる(不眠・イライラ)
  4. 肌・髪の調子を支える(美容)
  5. 冷えを和らげる(冷え症)
  6. 腸内環境を整える(お通じ)
  7. 自然な甘さで間食の味方(罪悪感のないおやつ)

「すべての効能が、いま自分の悩みに当てはまる」という方は少ないかもしれません。でも、「これだ!」と思える効能が1つでもあれば、なつめを生活に取り入れる十分な理由になります。

なつめは、医薬品のように「すぐに効く」素材ではなく、毎日の暮らしのなかで、じんわりと女性の体に寄り添ってくれる素材です。1日3個、お茶として、おやつとして——無理のないペースで、少しずつ続けていただくのがおすすめです。

そして、「自分の体質に本当に合う?」「他の薬膳素材とどう組み合わせる?」と感じたときは、ぜひ天心堂薬局へご相談ください。漢方薬剤師が、お一人おひとりの体質をご一緒に整理しながら、あなたにとっての"うれしい味方"の見つけ方をサポートいたします。

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