「夜中に何度も目が覚めて、そのまま眠れない」
「やっと眠れたと思ったのに、すぐ起きてしまう」
「ぐっすり眠った感覚がなく、朝も疲れが残っている」

このような「眠りが浅い」「すぐ起きる」状態は、医学的には中途覚醒と呼ばれます。睡眠時間は確保できているはずなのに、朝の疲労感が抜けない、日中に強い眠気を感じる——そんなお悩みを抱える方は、年齢が上がるにつれて増えていきます。
天心堂薬局でも、こうしたご相談はとても多くお寄せいただきます。そして実は、「眠りが浅い」原因は人によってまったく違うのです。ストレス、ホルモン変動、胃腸の弱り、加齢、生活習慣——原因が違えば、整え方も変わります。
このページでは、創業1950年の漢方専門薬局の視点で、眠りが浅くなる5つの体質タイプと、それぞれに合った改善方法をやさしくお伝えします。簡単なセルフチェックもご用意していますので、ご自身に近いタイプを見つけてみてください。
「眠りが浅い」「すぐ起きる」は中途覚醒のサイン
「眠りが浅い」「すぐ起きる」という状態は、睡眠の問題のなかでも特定のパターンに該当します。それが中途覚醒(ちゅうとかくせい)です。
不眠の4つのタイプ
医療現場では、不眠を以下の4タイプに分類します。
- 入眠困難:寝つきが悪い。布団に入ってもなかなか眠れない
- 中途覚醒:夜中に何度も目が覚めて、再入眠しにくい
- 早朝覚醒:朝早く目が覚めて、その後眠れない
- 熟眠障害:時間は眠っているのに、ぐっすり眠った感じがしない
「眠りが浅い」「すぐ起きる」とおっしゃる方の多くは、この中途覚醒と熟眠障害の両方を抱えていらっしゃいます。
中途覚醒の特徴
中途覚醒の方からよく聞かれるのは、「夜中の2時や3時に目が覚めて、トイレに行ったあと再び眠れる時もあれば、そのまま朝まで眠れない日もある」というお話です。
睡眠時間自体は5〜7時間ほど取れている方も多いのですが、眠りが分断されることで、深い睡眠(ノンレム睡眠)に入りきれず、朝になっても「眠った気がしない」「疲れが取れない」と感じやすくなります。
加齢・ホルモン変動・ストレスで増えやすい
中途覚醒は、加齢とともに増える傾向があります。これは加齢により、睡眠を維持するホルモンの分泌や深い眠りに入る力が自然に低下していくためです。
また、女性の場合は更年期前後にホルモンバランスが大きく変動し、自律神経が乱れることで眠りが浅くなる方が多くいらっしゃいます。慢性的なストレスを抱える方も同様です。
「年齢のせい」「仕方ない」と諦める前に、ご自身の体質と向き合うことで、できることがあります。
眠りが浅い・すぐ起きる主な原因
中途覚醒には、さまざまな原因が考えられます。複数の要因が重なっていることも多いので、思い当たるものを順番に見ていきましょう。
① ストレス・自律神経の乱れ
仕事や人間関係の慢性的なストレスは、自律神経のバランスを乱します。本来、夜は副交感神経(リラックスモード)が優位になって深い眠りに入りますが、ストレス過多の方は夜になっても交感神経(活動モード)が高ぶったままになりやすく、眠りが浅くなります。
寝る直前まで仕事のメールをチェックする、明日のことを考え続ける——こうした状態が続くと、体は「休む」モードに切り替わりにくくなります。
② ホルモン変動(更年期・PMS)
女性ホルモン(エストロゲン)の変動は、睡眠の質に大きく影響します。
- PMS(月経前症候群):生理前にホルモンが急変動し、眠りが浅くなる方が多い
- 更年期:エストロゲン分泌が減少し、自律神経が不安定に。ホットフラッシュで夜中に目が覚めるケースも多い
天心堂薬局でも、40代後半〜50代の女性のご相談で「以前は眠れていたのに、最近急に眠りが浅くなった」というお声が増えています。
③ 加齢による変化
加齢に伴い、深い眠り(ノンレム睡眠)の時間が自然に短くなります。これは生理的な変化で、20代と60代では深い眠りの時間に大きな差があります。
また、睡眠を促すホルモンメラトニンの分泌も年齢とともに減少していきます。「若い頃のように眠れない」と感じるのは、加齢による自然な変化でもあるのです。
④ 生活習慣の乱れ
意外と見落とされがちなのが、日々の生活習慣です。
- カフェイン(コーヒー・緑茶・チョコレート)の夕方以降の摂取
- 寝酒(アルコール)による中途覚醒の悪化
- 寝る直前のスマホ・パソコン(ブルーライト)
- 不規則な就寝・起床時間(体内時計の乱れ)
- 夕食が遅い・量が多すぎる
「アルコールは寝つきを良くする」と思われがちですが、実は数時間後に分解された段階で覚醒作用が出るため、中途覚醒の大きな原因になります。
⑤ 病気が原因のケース
以下のような病気が背景にあって眠りが浅くなっているケースもあります。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS):大きないびき・呼吸停止を伴う。本人は気づかないことが多い
- うつ病・不安障害:気分の落ち込み・興味の喪失を伴う
- 甲状腺機能亢進症:動悸・体重減少・発汗を伴う
- むずむず脚症候群:脚に違和感があり眠りが妨げられる
⚠️ 上記のような症状を伴う場合は、漢方や生活習慣の見直しよりも、まず医療機関の受診をご検討ください。原因疾患の治療が優先される場合があります。
漢方から見た「眠りが浅い」の考え方
西洋医学では、眠りが浅い状態に対して、症状を抑えるアプローチ(睡眠薬・抗不安薬など)が中心となります。一方、漢方は体質のバランスを整え、眠れる体に近づけていくというアプローチをとります。
「気・血・水」のバランスを整える
漢方では、体を巡る要素を気(き)・血(けつ)・水(すい)の3つに分けて考えます。
- 気:エネルギー・自律神経の働き
- 血:血液とその働き・心身を養う栄養
- 水:体内の水分・代謝
このいずれかが「不足する(虚)」または「滞る(実)」と、心身のバランスが崩れ、眠りにも影響が出ます。
「眠らせる」より「眠れる体に整える」
漢方薬は、即効性のある睡眠薬のように「強制的に眠らせる」ものではありません。体質のバランスが整っていくにつれて、自然と眠れる状態に近づいていくのが特徴です。
そのため、効果実感までには2〜3ヶ月程度かかることが多くなります。早い方では2週間ほどで「以前より眠れている気がする」と感じる方もいらっしゃいますが、体質改善には時間がかかることをご理解ください。
天心堂のスタッフから
天心堂薬局では、不眠やメンタル面のご相談がとても多く寄せられます。スタッフはお客様にこうお伝えしています。
「漢方はゆっくりですが、確実に整っていきます。睡眠薬がクセになるのが不安な方や、副作用が嫌な方にとっては、長く安心して続けやすい選択肢です」
「眠れない自分はおかしいのかも」「家族にも迷惑をかけている」と自分を責めてしまう方も少なくありません。まずは原因を体質という視点で捉え直してみることから、改善の一歩が始まります。
あなたはどのタイプ?セルフチェック
漢方では、眠りが浅くなる原因を5つの体質タイプに分類して考えます。
ここでは、ご自身がどのタイプに近いかを確認できる簡単なセルフチェックをご用意しました。20問の質問にお答えいただくと、あなたに最も近い体質タイプが分かります。
セルフチェックの使い方
- 20問の質問それぞれについて、当てはまるものにチェックを入れてください
- 直感で答えるのがコツです。深く考えすぎないようにしましょう
- 全問終わったら結果ボタンを押してください
- 最も点数が高いタイプが、あなたに近い体質タイプです
💡 結果が2つのタイプで近かった方は、両方の傾向を併せ持っている可能性があります。漢方では複数のタイプが混ざっていることが珍しくありません。詳しくは薬剤師にご相談ください。
眠りが浅い体質 5タイプ診断
20問の質問で、あなたの体質タイプを確かめてみましょう
当てはまるものをチェック
ひとつ以上チェックすると診断できます
5つの体質タイプ
気滞(きたい)タイプ
考えごとが止まらず、頭が冴えて眠れない
血虚(けっきょ)タイプ
疲れているのに眠れず、夢を多く見る
気虚(ききょ)タイプ
何度も目が覚める、すぐ起きてしまう
瘀血(おけつ)タイプ
ホットフラッシュで夜中に目が覚める
胃腸虚弱タイプ
食後眠くなるのに、夜は眠れない
※本診断は一般的な体質傾向の目安であり、特定の効果効能を保証するものではありません。
症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
5つの体質タイプ別|眠りが浅くなる理由と改善方法
セルフチェックで分かったタイプに合わせて、詳しく見ていきましょう。
① 気滞(きたい)タイプ|ストレス過多・考えごとが止まらないタイプ
こんな特徴がありませんか?
- 寝る前に考えごとが止まらず、頭が冴える
- イライラしやすく、ため息が多い
- 生理前や緊張する日は特に眠れない
- ストレスを感じると胃が痛くなる・お腹が張る
なぜ眠りが浅くなるのか
気の巡りが滞ることで、心身がリラックスモードに入れず、眠りが浅くなります。日中の緊張が夜まで持ち越されてしまうイメージです。気滞は5タイプの中でも特に多く、PMS・更年期の方にもよく見られます。
整え方のヒント
- 寝る前に深呼吸を数分する習慣を
- ぬるめのお湯に10〜15分つかる
- カモミールティーやハーブティーでリラックス
- 寝る前のスマホ・SNSを控える
- 香りの良いもの(アロマ・お香)で気の巡りを助ける
向いているとされる漢方
加味逍遙散(かみしょうようさん)/抑肝散(よくかんさん)/柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
天心堂薬局でも、「考えごとで眠れない」というご相談には、こうした気の巡りを整える漢方をご提案することが多いです。
② 血虚(けっきょ)タイプ|血が不足して心身を養えないタイプ
こんな特徴がありませんか?
- 疲れているのに眠れない、または夢をたくさん見る
- 顔色が悪い、爪が割れやすい、髪のパサつきが気になる
- 立ちくらみ・目の疲れがある
- 生理量が少ない、または期間が短い
なぜ眠りが浅くなるのか
漢方では「血(けつ)が心を養う」と考えます。血が不足すると心の安定が保てず、眠りが浅くなったり、夢を多く見たりします。月経のある女性や産後の方、ダイエット中の方に多いタイプです。
整え方のヒント
- 鉄分・たんぱく質をしっかり摂る(赤身肉・レバー・大豆製品)
- 黒い食材(黒豆・黒ごま・黒きくらげ)を意識して
- 夜更かしを避けて、22〜23時には就寝
- 過度な運動・過度なダイエットを控える
向いているとされる漢方
帰脾湯(きひとう)/酸棗仁湯(さんそうにんとう)/四物湯(しもつとう)/加味帰脾湯(かみきひとう)
「眠りに使われる代表的な漢方」については睡眠薬の代わりに何がある?でも詳しく解説しています。
③ 気虚(ききょ)タイプ|エネルギー不足で眠りを維持できないタイプ
こんな特徴がありませんか?
- 夜中に何度も目が覚める
- 朝起きても疲れが取れていない
- 日中も疲労感が抜けず、すぐ息切れする
- 声に力がない・気力が湧かない
なぜ眠りが浅くなるのか
気(エネルギー)が不足していると、深い眠りを維持する力が弱くなります。「すぐ起きる」「途中で何度も目が覚める」という訴えが最も多いのが、このタイプです。
特徴的なのは、胃腸の不調(食欲不振など)が目立たないのに眠りが浅いという点。胃腸の症状が前面に出る場合は、次にご紹介する「胃腸虚弱タイプ」の傾向がより強い可能性があります。
慢性疲労や、加齢によって気の量が減ってきた方に多く見られます。
整え方のヒント
- 早寝を心がける(22時台までに就寝)
- 温かいスープや煮物中心の食事
- 米・山芋・かぼちゃなど消化に良いもの
- 過度な仕事・人付き合いを減らす
向いているとされる漢方
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)/帰脾湯(きひとう)/人参養栄湯(にんじんようえいとう)
④ 瘀血(おけつ)タイプ|血の巡りが滞っているタイプ
こんな特徴がありませんか?
- ホットフラッシュやのぼせがある
- 肩こり・頭痛が慢性的にある
- 手足は冷えているのに、顔だけほてる
- シミ・くすみが気になる、唇の色が暗い
なぜ眠りが浅くなるのか
血の巡りが滞ることで、自律神経のバランスが乱れ、ホルモン変動の影響を受けやすくなります。更年期世代の女性に最も多いタイプで、夜中のホットフラッシュで目が覚める方もこのタイプに該当します。
整え方のヒント
- ウォーキングなど軽い運動を習慣に
- 長湯やサウナの「のぼせ」を避ける
- 冷えのぼせ対策(足は温める・首元は涼しく)
- 香辛料・脂っこい食べ物を控える
向いているとされる漢方
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)/加味逍遙散(かみしょうようさん)/温経湯(うんけいとう)
更年期で眠りが浅くなった方は、こちらのセクションも参考になります → 👉 更年期の不眠と漢方
⑤ 胃腸虚弱タイプ|胃腸が弱って休息モードに入れないタイプ
こんな特徴がありませんか?
- 食後すぐ眠くなるのに、夜は眠れない
- 胃もたれ・消化不良が多い
- 軟便・下痢になりやすい
- お腹が冷えやすい
なぜ眠りが浅くなるのか
漢方では「胃腸が気血を作る」と考えます。胃腸が弱ると気・血を十分に作れず、夜の深い眠りを維持できません。また、消化に時間がかかると、寝ている間も内臓が働き続けるため、眠りが浅くなります。
整え方のヒント
- 腹八分目を守る
- 寝る3時間前までに夕食を終える
- 消化に良いもの(おかゆ・うどん・煮物)中心に
- 冷たい飲み物・生もの・脂っこいものを控える
向いているとされる漢方
六君子湯(りっくんしとう)/健脾散(けんぴさん)/人参養栄湯(にんじんようえいとう)
天心堂薬局のスタッフからも、「胃腸を整えると眠りも自然に深くなる方が多い」というお話をよく伺います。
💡 タイプは混ざっていることが普通です
漢方では、複数の体質が混ざっていることが珍しくありません。例えば「気滞+瘀血」「気虚+血虚」など、組み合わせで考えることが多くあります。セルフチェックは目安としてご活用ください。

今夜から始められる|眠りが浅い方の生活改善方法
体質タイプに関わらず、すべての方に共通する生活面の改善方法もあります。漢方や薬に頼る前に、まずは生活を整えることから始めるのが基本です。
① 就寝3時間前までに食事を終える
胃腸が活発に動いている状態だと、深い眠りに入りにくくなります。夕食は寝る3時間前までに、軽めに済ませるのが理想です。
② 入浴は就寝1.5時間前のぬるめのお湯
38〜40度のぬるめのお湯に10〜15分つかると、一度上がった体温が下がるタイミングで自然な眠気が訪れます。熱すぎるお湯は逆効果ですのでご注意を。
③ 寝る前のスマホ・ブルーライトを控える
ブルーライトは、眠りを促すホルモンメラトニンの分泌を妨げます。就寝1時間前にはスマホを置いて、本や音楽など穏やかな時間に切り替えましょう。
④ カフェイン・アルコールを夕方以降は控える
カフェインの覚醒作用は4〜6時間続きます。15時以降のコーヒー・緑茶・チョコレートは控えめに。アルコールは寝つきは良くしますが、中途覚醒の最大の原因のひとつです。
⑤ 朝の光を5〜10分浴びる
起床後すぐに自然光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜のメラトニン分泌につながります。カーテンを開けるだけでもOKです。
⑥ 寝室を「眠るためだけの場所」に
寝室で仕事やスマホを使わない。光・温度・湿度・音を整える。寝具を季節に合わせて見直す。これだけで眠りの質は大きく変わります。
⑦ 軽い運動と深呼吸を習慣に
ウォーキングなどの軽い有酸素運動は、自律神経を整えます。寝る前の腹式呼吸(4秒吸って・8秒吐く)も、副交感神経を優位にする効果が期待できます。
「漢方や薬に頼る前に、まずは生活から」——天心堂薬局のスタッフが繰り返しお伝えしている考え方です。生活が整わないまま漢方を飲んでも、効果が現れにくくなります。
眠りが浅い方におすすめの食べ物・飲み物
食事は体質改善の土台です。眠りの質を高めたい方が意識したい食材をご紹介します。
積極的に摂りたい食べ物
トリプトファンを含む食材
睡眠ホルモンメラトニンの材料になります。
- バナナ・大豆製品(豆腐・納豆)・乳製品・ナッツ類
マグネシウムを含む食材
神経の興奮を鎮める働きが期待されます。
- ほうれん草・アーモンド・玄米・海藻類
漢方的に「血を補う」食材
血虚タイプの方におすすめ。
- レバー・赤身肉・黒ごま・棗(なつめ)・クコの実
漢方的に「気を補う」食材
気虚タイプの方におすすめ。
- 山芋・米・かぼちゃ・椎茸・鶏肉
控えたほうがいい食べ物
- カフェイン:コーヒー・緑茶・チョコレート(特に夕方以降)
- 香辛料の多いもの:唐辛子・スパイス(胃腸に負担)
- アルコール:寝酒は中途覚醒の原因
- 脂っこいもの:夜遅くの揚げ物・ラーメンなど
漢方茶・ハーブティーの選択肢
寝る前のリラックスに、以下のような飲み物もおすすめです。
- なつめ茶(棗茶):血を補い、心を落ち着ける
- ハトムギ茶:水の巡りを整える
- カモミール・ラベンダーティー:リラックス作用が知られている
サプリメントについて
最近は睡眠サポートを謳ったサプリも数多く販売されていますが、これらは医薬品ではなく健康食品です。リラックス補助としての位置づけになります。
漢方薬と違って体質に合わせた調整はできないため、軽い補助として考えるのが良いでしょう。本格的に体質から整えたい方は、薬剤師にご相談いただくのがおすすめです。
更年期で眠りが浅くなった方へ
40代後半〜50代の女性で、「以前は眠れていたのに、最近急に眠りが浅くなった」とお感じの方は、更年期によるホルモン変動が影響している可能性があります。
なぜ更年期に眠りが浅くなるのか
更年期に入ると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少します。これに伴い、自律神経のバランスが乱れ、以下のような症状が現れます。
- ホットフラッシュ(突然のほてり・発汗)で夜中に目が覚める
- イライラ・不安感が強くなり、眠りに入りにくい
- 寝汗で頻繁に目が覚める
- 朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
更年期×眠りが浅い方に多い体質タイプ
天心堂薬局のご相談では、瘀血タイプと気滞タイプの傾向が多く見られます。両方が混在している方も少なくありません。
更年期に向いているとされる漢方
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラ・不眠・ホットフラッシュ全般に
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):瘀血タイプの諸症状に
- 温経湯(うんけいとう):冷えのぼせを伴う方に
- 女神散(にょしんさん):のぼせ・めまいを伴う方に
関連記事
更年期と眠りの関係について、さらに詳しくは以下の記事もご覧ください。
医療機関への受診を検討すべきタイミング
漢方や生活改善で多くの方が変化を感じていただけますが、以下のような場合は医療機関への受診をご検討ください。
受診を検討したい目安
- 不眠が2週間以上続いている
- 日中の生活(仕事・家事)に支障が出ている
- 大きないびきや呼吸停止を指摘されている(睡眠時無呼吸症候群の可能性)
- 気分の落ち込み・興味の喪失が強い(うつ病の可能性)
- 動悸・体重減少・発汗を伴う(甲状腺機能亢進症の可能性)
- 脚に違和感があって眠れない(むずむず脚症候群の可能性)
受診先の目安
- 心療内科・精神科:精神的な要因が大きい場合
- 睡眠外来・呼吸器内科:いびき・無呼吸の疑いがある場合
- 内科:原因が分からず全身の不調がある場合
⚠️ 重要なお願い
現在、医師から処方されている睡眠薬や精神科のお薬を、自己判断で中止しないでください。自己中止は、不眠の悪化や離脱症状につながる可能性があります。減薬や見直しをご希望の場合は、必ず処方医にご相談ください。
漢方は処方薬と併用できる場合もありますので、お薬を服用中の方は、必ず処方医および薬剤師にお伝えください。
天心堂薬局でのご相談の流れ
「自分の体質タイプに合った漢方を試してみたい」「セルフチェックの結果について詳しく聞きたい」——そんな方は、お気軽にご相談ください。天心堂薬局のご相談は、LINEで全国どこからでも受け付けています。
ご相談の4ステップ
- LINEで気軽にメッセージ
現在の症状・生活リズム・服用中のお薬などをヒアリングします。 - 薬剤師がご提案
お話を伺ったうえで、体質に合わせた漢方をご提案します。 - ご自宅へ郵送
全国対応。お薬はご自宅へお届けします。 - 継続フォロー
変化を感じない時や、状況が変わった時は、いつでもご相談を。漢方の内容を調整できます。
「漢方薬局は初めて」という方も大丈夫です。最初は「眠りが浅くて困っているんです」のひと言からで構いません。スタッフが丁寧にお話を伺います。
あなたの体質を知り、眠りやすい体づくりの第一歩を踏み出しませんか。
全員女性スタッフが、あなたのお話をゆっくりお聞きします。
返信は営業日1〜2日以内|福岡・天心堂薬局(大名)
よくあるご相談(傾向として)
天心堂薬局にお寄せいただく、眠りの浅さに関するご相談のパターンを3つご紹介します。
よくあるご相談 ①/「夜中の3時に必ず目が覚める」型
「毎晩、夜中の2時〜3時に目が覚めます。トイレに行って戻ってもなかなか眠れず、朝までに2〜3回繰り返します」
「朝起きても疲れが取れていない感じがあります」
→ このようなご相談には、気虚タイプまたは瘀血タイプの傾向が見られる方が多いです。気のエネルギー不足や、血の巡りの滞りが背景にあることが考えられます。年齢が上がるにつれて増えるパターンでもあります。
よくあるご相談 ②/「布団に入って2時間で目が覚める」型
「夜11時に寝ても、深夜1時頃には目が覚めてしまいます」
「明日のことを考えると、そこから眠れなくなります」
→ このようなご相談には、気滞タイプの傾向が見られる方が多いです。日中のストレスが夜まで持ち越されていることが多く、まずは気の巡りを整えることから始めます。
よくあるご相談 ③/「眠れているけど熟睡感がない」型
「7〜8時間は眠っているのに、朝起きると疲れています」
「お昼ご飯のあとに強い眠気が来ます」
→ このようなご相談には、気虚タイプまたは胃腸虚弱タイプの傾向が見られる方が多いです。睡眠時間は確保できていても、深い眠りに入れていないことが背景にあります。
よくある質問(FAQ)
Q. 漢方はどのくらいで眠りが深くなりますか?
個人差がありますが、早い方で2週間、多くの方が1〜3ヶ月で何らかの変化を感じられます。体質改善には時間がかかることもありますので、継続的な服用をおすすめしています。
Q. 睡眠薬を飲みながら漢方を併用できますか?
多くの場合、適切に組み合わせれば併用できる漢方があります。ただし、お薬の種類や体質によって判断が変わりますので、必ず処方医および薬剤師にご相談ください。お薬手帳をご用意いただけるとスムーズです。
Q. サプリと漢方の違いは何ですか?
サプリは健康食品の位置づけで、リラックス補助として軽く取り入れるものです。漢方は医薬品で、体質に合わせて処方を選びます。「軽く取り入れたい」ならサプリ、「体質から整えたい」なら漢方、という使い分けが一般的です。
Q. 全国どこからでも相談できますか?
はい。LINEで気軽にご相談いただけます。全国対応で、漢方はご自宅へ郵送しています。まずはお気軽にメッセージをお送りください。
Q. 妊娠中・授乳中ですが大丈夫ですか?
はい、妊娠中や授乳中でも安全にお飲みいただける漢方があります。ただし、症状や時期によって適した処方が異なりますので、必ずご相談ください。
まとめ|眠りが浅い原因は人それぞれ、合った方法で整えていきましょう
ここまで、眠りが浅い・すぐ起きる原因と、漢方から見た5つの体質タイプ、改善方法をお伝えしてきました。
大切なポイントを振り返ります。
- 「眠りが浅い」「すぐ起きる」は医学的には中途覚醒と呼ばれます
- 原因は人によって異なり、漢方では5つの体質タイプで考えます
- 漢方は「眠らせる」のではなく「眠れる体に整える」という発想です
- 効果実感までには2〜3ヶ月程度かかることが多くなります
- 生活習慣の見直しが土台。漢方や薬と並行して取り組むと、変化を感じやすくなります
- 病気が背景にある場合もあるので、長引く場合は医療機関へ
ご自身に合った方法を見つけるには、体質を知ることが第一歩です。セルフチェックの結果や、ご自身の症状について、お気軽にご相談ください。

天心堂薬局は1950年創業の漢方専門薬局です。
女性特有の悩みや更年期症状に関する個別相談を長年担当しています。
※この記事は一般的な漢方の考え方をご紹介するものであり、医学的な診断や特定の効果効能を保証するものではありません。気になる症状がある方は、医師や薬剤師にご相談ください。
※効果には個人差があります。
※現在処方されている睡眠薬は、自己判断で中止せず、必ず処方医にご相談ください。
監修:天心堂薬局 薬剤師
天心堂薬局(福岡市中央区大名|漢方専門薬局|創業1950年)
漢方相談歴60年以上の薬剤師が在籍する、女性スタッフのみの漢方専門薬局です。
PMS・更年期・不妊・肌荒れなど女性特有のお悩みを中心に、
お一人おひとりの体質に合わせたご相談を行っています。
全国実力薬局100選(子宝・不妊漢方部門)認定。