この記事の要点
- ✓ PMS(月経前症候群)はホルモンバランスの変動が原因
- ✓ 漢方は体質に合わせて症状を緩和し、PMSが出にくい体へ導く
- ✓ 症状によっておすすめの漢方薬が異なる(イライラ→加味逍遙散、冷え・むくみ→当帰芍薬散、のぼせ・頭痛→桂枝茯苓丸)
- ✓ 天心堂薬局では女性薬剤師が体質に合わせてご提案
「生理前になると、なぜかイライラして家族に当たってしまう…」
「頭痛やむくみがひどくて、仕事に集中できない…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?

毎月やってくる生理前の不調。我慢するしかないと思っていませんか?
PMSは「気のせい」や「甘え」ではありません。ホルモンバランスの変動によって起こる、れっきとした体の不調です。そして、漢方で体質を整えることで、症状が楽になる方もたくさんいらっしゃいます。
この記事では、PMSの原因から、症状別におすすめの漢方薬、そしてセルフケアの方法まで、わかりやすく解説していきます。
この記事の内容
- ▸ 生理前のこんな症状、PMSかもしれません
- ▸ PMS(月経前症候群)とは?原因とメカニズム
- ▸ PMSに漢方が選ばれる理由
- ▸ 【症状別】PMSにおすすめの漢方薬6選
- ▸ 【セルフチェック】あなたのPMSはどのタイプ?
- ▸ 市販の漢方薬と薬局処方の違い
- ▸ PMSを緩和するセルフケア
- ▸ 天心堂薬局のPMS相談
生理前のこんな症状、PMSかもしれません
- 生理前になるとイライラして家族に当たってしまう
- 頭痛や腰痛がひどくて仕事に集中できない
- むくみで顔がパンパン、靴がきつい
- 眠気がひどい、または眠れない
- 甘いものが無性に食べたくなる
- 気分が落ち込んで涙もろくなる
よくあるご相談
「生理前になると、些細なことでイライラして夫や子どもに当たってしまいます。生理が終わると『なんであんなに怒ってたんだろう』って自己嫌悪…毎月この繰り返しで、自分が嫌になります」(30代・主婦の方)
PMS(月経前症候群)とは?原因とメカニズム
PMSとは
- 生理の3〜10日前から現れる心身の不調
- 生理が始まると症状が軽減・消失するのが特徴
- 日本では生理のある女性の約70〜80%が何らかのPMS症状を経験
PMSの原因
ホルモンバランスの変動
排卵後、黄体ホルモン(プロゲステロン)が急増し、生理前に急激に減少します。この急激な変化に体がついていけず、さまざまな不調が現れます。
セロトニン(幸せホルモン)の低下
黄体ホルモンの影響で、気分を安定させる「セロトニン」が減少。これが気分の落ち込みやイライラの原因になります。
自律神経の乱れ
ホルモンの変動は自律神経にも影響を与え、頭痛、めまい、倦怠感などの身体症状を引き起こします。
PMSの主な症状
| 精神的症状 | 身体的症状 |
|---|---|
| イライラ、怒りっぽい | 頭痛、腰痛、腹痛 |
| 気分の落ち込み、涙もろい | むくみ、体重増加 |
| 不安感、緊張感 | 胸の張り、痛み |
| 集中力の低下 | 眠気、倦怠感、肌荒れ |
PMSに漢方が選ばれる理由
漢方医学の考え方とPMS
漢方では、PMSは「気・血・水」のバランスの乱れと考えます。
| 原因 | 状態 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 気滞(きたい) | 気の巡りが悪い | イライラ、気分の落ち込み |
| 瘀血(おけつ) | 血の巡りが悪い | 頭痛、肩こり、生理痛 |
| 水滞(すいたい) | 水の巡りが悪い | むくみ、頭重感、めまい |
| 血虚(けっきょ) | 血が不足 | 冷え、貧血、肌荒れ |
漢方の4つのアプローチ
- ホルモンバランスを整える
- 自律神経の乱れを調整
- 血行を改善し、冷え・むくみを解消
- 体質から改善し、症状が出にくい体へ
ピルとの違い
| 漢方 | ピル | |
|---|---|---|
| アプローチ | 体質改善 | ホルモンをコントロール |
| 効果の現れ方 | 緩やか(1〜3ヶ月) | 比較的早い |
| 副作用 | 少ない(体質に合えば) | 吐き気、血栓リスクなど |
| 向いている人 | 体質から整えたい人 | 確実に症状を抑えたい人 |
薬剤師より
漢方とピルは併用できるケースも多いです。「どちらを選ぶべきか」ではなく、ご自身の状態や希望に合わせて選択できます。現在ピルを服用中の方もご相談ください。
【症状別】PMSにおすすめの漢方薬6選
PMSと一口に言っても、症状は人それぞれ。ここでは代表的な6つのタイプ別に、おすすめの漢方薬をご紹介します。

タイプ1|イライラ・情緒不安定 → 加味逍遙散
加味逍遙散(かみしょうようさん)
| こんな症状に | イライラ、怒りっぽい、気分の浮き沈み |
| 体質 | 体力中等度以下、疲れやすい、肩こり |
| 特徴 | PMSの第一選択薬として有名 |
「イライラして周りに当たってしまう」「気分が不安定」という方に。更年期障害にも使われる代表的な漢方です。
タイプ2|冷え・むくみ・貧血 → 当帰芍薬散
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
| こんな症状に | 冷え、むくみ、貧血、めまい |
| 体質 | 体力虚弱、色白、疲れやすい |
| 特徴 | 血を補い、水の巡りを改善 |
「手足が冷える」「顔や足がむくむ」という方に。妊活にも使われる、女性の味方のような漢方です。
タイプ3|のぼせ・頭痛・肩こり → 桂枝茯苓丸
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
| こんな症状に | のぼせ、頭痛、肩こり、生理痛 |
| 体質 | 体力中等度以上、赤ら顔、下半身は冷える |
| 特徴 | 血の巡りを改善(瘀血を解消) |
「上半身はのぼせるのに足は冷える」という方に。生理痛や生理前ニキビにも使われます。
タイプ4|不安・喉のつかえ → 半夏厚朴湯
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
| こんな症状に | 不安感、喉のつかえ、吐き気 |
| 体質 | 体力中等度、気分がふさぐ |
| 特徴 | 気の巡りを改善、ストレスを緩和 |
「喉に何か詰まった感じ」「不安で眠れない」という方に。神経症にも使われる漢方です。
タイプ5|神経の高ぶり・怒りっぽい → 抑肝散
抑肝散(よくかんさん)
| こんな症状に | 神経の高ぶり、怒りっぽい、不眠 |
| 体質 | 体力中等度、神経が過敏 |
| 特徴 | 興奮を鎮め、気持ちを落ち着かせる |
「些細なことでイライラ」「眠りが浅い」という方に。子どもの夜泣きにも使われる穏やかな漢方です。
タイプ6|便秘・のぼせが強い → 桃核承気湯
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
| こんな症状に | 便秘、のぼせ、イライラ、生理痛 |
| 体質 | 体力中等度以上、便秘がち |
| 特徴 | 瘀血を解消し、便通を改善 |
「生理前は必ず便秘になる」「便秘でお腹が張る」という方に。
ご注意ください
- ● 漢方は体質に合ったものを選ぶことが大切です。同じPMS症状でも、体質によって適した漢方は異なります。自己判断での服用は避け、専門家にご相談ください。
【セルフチェック】あなたのPMSはどのタイプ?
以下のチェックリストで、当てはまる項目が多いタイプを確認してみてください。
タイプ1(気滞・イライラ型)
- イライラして周りに当たってしまう
- 気分の浮き沈みが激しい
- 肩こりがひどい
→ 加味逍遙散が向いているかもしれません
タイプ2(血虚・冷え型)
- 手足が冷える
- 顔や足がむくむ
- 貧血気味、めまいがする
→ 当帰芍薬散が向いているかもしれません
タイプ3(瘀血・のぼせ型)
- 上半身はのぼせるが足は冷える
- 頭痛、肩こりがひどい
- 生理痛が重い
→ 桂枝茯苓丸が向いているかもしれません
タイプ4(気滞・不安型)
- 不安感が強い
- 喉に何か詰まった感じがする
- 気分がふさぎがち
→ 半夏厚朴湯が向いているかもしれません
タイプ5(神経過敏型)
- 些細なことでイライラする
- 眠りが浅い
- 神経が過敏になっている
→ 抑肝散が向いているかもしれません
タイプ6(瘀血・便秘型)
- 生理前は必ず便秘になる
- のぼせやすい
- お腹が張って苦しい
→ 桃核承気湯が向いているかもしれません
薬剤師より
セルフチェックはあくまで目安です。複数のタイプに当てはまる方も多いですし、生理周期によって症状が変わる方もいらっしゃいます。正確な体質診断は、ぜひ対面でご相談ください。
市販の漢方薬と薬局処方の違い
| 市販薬 | 薬局での処方 | |
|---|---|---|
| 特徴 | 幅広い人に使えるよう調整 | 体質に合わせて選定 |
| 成分量 | 少なめ(安全性重視) | 適切な量を処方 |
| 相談 | 自己判断が多い | 薬剤師がサポート |
| 調整 | できない | 経過を見て調整可能 |
市販薬で効果を感じない方へ
「ドラッグストアで買った漢方が効かない」という声をよく聞きます。それは体質に合っていない可能性があります。薬剤師が体質を見極めて処方することで、効果を実感しやすくなります。「市販薬で変わらなかった」という方こそ、ぜひご相談ください。
PMSを緩和するセルフケア
漢方の効果を高めるためにも、日常生活でのセルフケアを取り入れてみてください。

食事の工夫
- カフェイン・アルコールを控える(イライラ悪化の原因に)
- 塩分を控える(むくみ対策)
- 大豆製品を摂る(女性ホルモンのバランスを整える)
- ビタミンB6を摂る(バナナ、鶏肉、まぐろなど)
生活習慣
- 適度な運動(ウォーキング、ヨガなど)
- 十分な睡眠(7〜8時間)
- ストレスを溜めない(好きなことでリラックス)
- 生理周期を記録(症状のパターンを把握)
温活
- お腹・腰を温める(湯たんぽ、腹巻き)
- 入浴でリラックス(38〜40度のぬるめのお湯)
- 冷たい飲み物を避ける
ワンポイントアドバイス
- 生理前は無理をしない「自分を甘やかす日」と決める
- 家族にPMSのことを伝えておくと、理解を得やすい
- 症状がひどい日はスケジュールを調整する
PMSで漢方が効かない場合は?
効果を感じない原因
- 体質に合っていない可能性
- 服用期間が短い(1〜3ヶ月は継続を)
- 生活習慣の影響が大きい
効かないと感じたら
- 処方を見直す(別の漢方に変更)
- 生活習慣を改善する
- 症状がひどい場合は婦人科を受診
PMDDの可能性も
- ● PMSの症状が非常に重く、日常生活に支障が出るほどの場合は、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性があります。うつ症状が強い、仕事や家事ができないほど辛いなどの場合は、婦人科や心療内科で相談することをおすすめします。
天心堂薬局のPMS相談
天心堂薬局について
1950年創業。女性の体と心に寄り添い続けて75年。
全員女性スタッフ
PMSはデリケートな悩み。女性スタッフだけなので、リラックスして相談できます。
創業75年の実績
1950年創業、女性の悩みに向き合い続けて75年。PMS相談の実績も多数あります。
体質に合わせて調剤
市販品とは異なり、薬剤師が体質を見極めて処方。経過を見ながら調整します。
薬剤師より
30〜60分かけて、じっくりお話をお聞きします。PMS症状だけでなく、生活習慣やお仕事のこと、ストレスのことなど、体調全体を確認させていただきます。
「イライラして家族に当たってしまう自分が嫌」「毎月この時期が来るのが憂鬱」——そんなお気持ち、よくわかります。一人で抱え込まず、ぜひお話しにいらしてください。
よくある質問
PMSに漢方はどのくらいで効きますか?
個人差がありますが、早い方で2週間〜1ヶ月、多くの方が1〜3ヶ月で変化を感じられます。生理周期に合わせて効果を確認するため、最低2〜3周期は継続をおすすめします。
ピルと漢方は一緒に飲めますか?
多くの場合、併用可能です。ただし、お薬の種類によっては注意が必要な場合もありますので、現在服用中のお薬をお知らせください。
妊娠中・授乳中でも飲めますか?
漢方の種類によります。妊娠中・授乳中でも服用できる漢方もありますので、ご相談ください。妊娠の可能性がある方もお知らせください。
市販の漢方を飲んでいますが効きません。なぜでしょうか?
市販の漢方は幅広い方に使えるよう作られています。体質に合ったものを選ぶことで、変化を感じられることがあります。「効かない」と諦めず、ぜひご相談ください。
費用の目安を教えてください。
症状や体質により異なりますが、月10,000円〜20,000円程度が目安です。初回相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ|PMSは我慢しなくていい

この記事のポイント
- PMSはホルモンバランスの変動が原因で、我慢する必要はない
- 漢方は体質に合わせて症状を緩和し、PMSが出にくい体へ導く
- 症状によっておすすめの漢方薬が異なるので、体質に合ったものを選ぶ
- 市販薬で効果がなかった方も、体質に合った漢方で変化を感じられることがある
- 天心堂薬局では女性スタッフが体質に合わせてご提案
「生理前だから仕方ない」と諦めていませんか?PMSは体質を整えることで、症状が楽になる可能性があります。毎月の辛さを我慢し続ける必要はありません。
お電話でのご予約・お問い合わせ:092-751-3007
(営業時間 10:00〜18:00/土日祝休み)
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスを提供するものではありません。具体的な症状や治療については、専門家にご相談ください。
※効果には個人差があります。